日本政策金融公庫の調査では、開業した人のうち50歳代は21.8%でした。およそ5人に1人です。
開業時の平均年齢は43.9歳で、調査を始めてから最も高くなっています。
50代の独立は、もう珍しい話ではありません。
ただ、独立できる人が多いことと、自分に合っていることは別の話です。
遅いかどうかは、年齢そのものよりも、体力、生活費、学ぶ期間、そして家族の理解で決まります。
【目次】
日本政策金融公庫の「2025年度新規開業実態調査」(2025年12月5日公表)で、開業時の年齢は次のとおりでした。
40歳代:36.9%(最も多い)
30歳代:28.0%
50歳代:21.8%
29歳以下:7.0%
60歳以上:6.4%
50歳代の割合は、3年連続で上がっています。
この調査には、押さえておきたい前提があります。
対象:2024年4月から9月に公庫が融資した企業のうち、開業して1年以内のもの(不動産賃貸業を除く)
回答:8,517社に送って2,165社が答えた(回収率25.4%)
業種:職人の仕事に限らない、幅広い業種の結果
つまり、これは「開業した人すべて」の統計ではありません。
融資を受けずに始めた人は含まれていません。
内装の仕事に限った数字でもありません。
それでも、独立に踏み出す人の中に50代が一定の割合でいることは、この数字から読み取れます。
同じ調査から、開業した人の経歴も見ておきます。ここからの数字も、50代に限らない全年齢の結果です。
開業直前の職業:「正社員・正職員(管理職)」が41.1%で最も多く、「正社員・正職員(管理職以外)」が31.0%
勤務経験:ある人が97.6%。平均は21.1年
同じ業種での経験(斯業経験):ある人が81.1%。平均は15.3年
管理職の経験:ある人が66.4%
開業した人のほとんどは、会社員として長く働いた経験を持っています。
そして8割は、独立した業種での経験も持っています。
経験のある分野で独立する人が大半だということです。
経験のない分野の技能で独立するなら、学ぶ期間を先に見積もっておきます。その間の生活をどう支えるかも、同じときに考えます。
開業した理由と、前の勤め先を離れた理由も出ています。
離職の理由:「自らの意思による退職」が89.0%。倒産・廃業、事業部門の縮小・撤退、解雇を合わせた「勤務先都合」は7.4%
開業の動機(3つまでの複数回答):「自由に仕事がしたかった」が59.7%、「収入を増やしたかった」が44.9%、「仕事の経験・知識や資格を生かしたかった」が41.1%
自分の意思で辞めて、自由な働き方を求めて踏み出す人が大半です。
この「自分の意思で辞める」という点は、あとで見る雇用保険の日数にも関わってきます。
同じ調査から、独立したあとの様子も見ておきます。
満足度:開業の総合的な満足度は、「かなり満足」と「やや満足」を合わせて7割以上
やりがい:仕事のやりがいに満足している人は84.4%
ワークライフバランス:満足している人は54.7%
事業からの収入:満足している人は28.3%
やりがいの満足度は高く、収入の満足度は、それに比べて低い結果です。
働き方の実態も出ています。
労働時間:1週間に50時間以上働く人が49.8%
収入の柱:事業からの収入が本人の定期的な収入の100%で、ほかに収入がない人が53.3%
採算:現在の採算が「黒字基調」の人は67.0%
開業時に苦労したことは、次の3つが上位でした。
資金繰り、資金調達:56.9%
顧客・販路の開拓:49.9%
財務・税務・法務に関する知識の不足:36.4%
これは全年齢の結果です。
ほかに収入がない人が半数を超えている点も見逃せません。
「やりがいは大きいが、お金の見通しは自分で立てる必要がある」という読み方が、数字には合っています。
「50代からでは遅いのでは」という不安は、そのままだと答えが出ません。
年齢という1つの数字を、次の3つに分けて考えると、確かめられるものが見えてきます。
体力:現場で、どこにきつさが出るか
生活費:学んでいる間と、軌道に乗るまでをどう支えるか
学ぶ期間:基本を飛ばさずに、どこまで身につけるか
家族の理解も大切ですが、これは後ろで別に取り上げます。
クロス職人の仕事は、壁と天井に向かう仕事です。
脚立に乗り降りし、腕を上げ続け、重いクロスを持ち上げる場面があります。
Kitano壁紙スクールの受講風景には、定年を目前に控えたタクシードライバーの方の記録があります。
この方の目的は、独立ではありませんでした。ご自身が持つ賃貸アパートを、自分の手で整えられるようになることでした。
その記録には、体力に関わる場面がいくつも出てきます。
1日目:クロスを剥がす作業で手が疲れ、左右の手を持ち替える工夫で乗り切った
2日目:脚立の乗り降りや足場での移動に不安があり、講師は安全第一で一歩ずつ感覚をつかむよう伝えた
3日目:天井と梁への貼りに「自分にはまだ早いのでは」と不安を感じたが、やってみると予想より体が動いた
この方の年齢は公開されていません。ここで見てほしいのは、きつさが出る場所のほうです。
剥がしは手と腕に、天井は腕と姿勢に、脚立は足元の不安に出ます。
どれも、道具の持ち方や動き方の工夫で軽くなる部分があります。
暑さも、現場では体力に関わります。
エキスパートコースの受講風景には、スクールが用意した空調服を着て作業する場面や、熱がこもりやすいクローゼットの中の施工が出てきます。
講師は、クロス職人は現場で1人で作業することが多く、体調を崩しても周りに気づかれにくいと話しています。
そのため、早めの休憩や水分補給といった自己管理も、プロとしての大切な技術だと伝えています。
エキスパートコースを受けたフリーランスの方の受講風景はこちら
体力に不安があるなら、年齢を理由に諦める前に、現場の作業を体験して自分の体の反応を確かめるのが近道です。Kitano壁紙スクールにも、有料のお試しコースがあります(後の家族の節で紹介します)。
体験では、次の5つを意識して見ておくと、あとで判断しやすくなります。
剥がしの作業:手や手首が、どのくらいで疲れるか
天井の作業:腕を上げ続けて、肩や首にどう出るか
脚立の上:足元の不安は、慣れで下がりそうか
暑さ:汗のかき方や、休憩のとり方が自分に合うか
体験のあとの体:夜と翌朝に、疲れがどう残るか
1回の体験で全てが分かるわけではありません。
それでも、頭で想像するよりも、はるかに具体的な判断材料になります。
きつさの分け方は、クロス職人はきつい?きつさを3つに分けると、軽くできる部分が見えてくるで詳しく書いています。
50代は、生活費の組み立てが20代や30代と違います。
住宅ローン、お子さんの教育費、親の介護、配偶者の収入など、固定で出ていくお金が家庭ごとに決まっているからです。
独立の準備では、金額の大きさよりも、「収入が薄くなる期間を何か月まで耐えられるか」を先に数えておきます。
毎月出ていく固定費を書き出す:住居費、保険料、通信費、ローン、教育費
収入が途切れても持つ月数を数える:預貯金と、退職金のうち生活に回せる部分
事業に回すお金と生活に回すお金を分ける:同じ財布で考えない
公庫の調査で、開業時の苦労の1位が「資金繰り、資金調達」だったことを思い出してください。
資金の調達先は、平均で調達額の67.9%が「金融機関等からの借り入れ」、22.9%が「自己資金」でした。
この調査は公庫が融資した企業が対象なので、借り入れの割合は高めに出ます。
脱サラの失敗がどんな型に分かれるかは、脱サラの失敗は3つの型に分かれる|会社員が辞める前に確かめることにまとめています。
学ぶ期間は、短ければよいとは限りません。
先ほどのタクシードライバーの方の記録には、5日目に、1人で施工を通す日が出てきます。
器具の取り外しから、剥がし、パテ(壁の凹凸を埋める材料)、採寸、糊作り、糊付け、壁貼りまで、1つの現場を最初から最後まで通して経験する日です。
講師は、「工期内に納める」という意識を持ちながら、一連の流れを実際の現場で経験することが大切だと話しています。
別の日には、手順を飛ばしてしまうケアレスミスを講師が指摘する場面もあります。
慣れてきたころに出る小さな抜けが、大きなやり直しにつながる。これは年齢を問わず、現場で起きることです。
50代が気をつけたいのは、「早く稼ぎたい」という気持ちが、基本を飛ばす方向に働くことです。
基本が抜けたまま現場に出ると、貼り直しややり直しの手間が、あとから増えます。
最初に基本を固めておくことが、結局は近道になります。
独立までにどんな順で進むかは、クロス屋の独立は何年かかる?年数ではなく「できること」で決まる独立のタイミングが参考になります。
「会社員を長くやってきた自分に、職人の仕事は向いているのか」という迷いは、50代の人に多いと思います。
Kitano壁紙スクールの受講風景を見ると、前の仕事の経験や、仕事の外で身につけたことが、現場で役に立った場面がいくつも出てきます。
現場管理をしていた人:講師は、現場管理の経験がある分、全体の流れをつかむのが早かったと話している
現役の施工管理職の人:講師は、現場の流れや「あるべき仕上がり」を知っているので、飲み込みが本当に早いと話している
営業職一本で来た人:講師は、仕事の外で続けてきたスポーツの身のこなしや集中力が、職人の作業でも大きな強みになると話している
ここで見てほしいのは、経験がそのまま技術になるわけではない、という点です。
現場管理をしていた人の記録には、本人が、糊付け機のスピードについていくのが精一杯だったと話す場面もあります。
パテは、感覚をつかむまでは誰でも難しく感じる作業だと、講師は何度も話しています。
つまり、会社員の経験が生きるのは、段取りや全体の見通し、お客様や関係者との話し方といった部分です。
手を動かす技術は、年齢に関係なく、現場で反復して身につけていくものです。
会社員として身につけた段取りや話し方の上に、手の技術を重ねていくことになります。
仕事の取り方や、お客様との関係の築き方も、会社員の経験が土台になります。
会社を辞めると、お金の入り方が変わります。
退職金が入り、雇用保険の手続きが始まり、年金の加入の形が変わります。
この3つは、お互いに関わり合っています。順番に、公的な情報で確かめていきます。
退職金は、税の計算が、給与とは別になっています。
国税庁の「退職金を受け取ったとき(退職所得)」(令和8年4月1日現在の法令等)には、次のように書かれています。
退職所得の金額:(収入金額-退職所得控除額)×1/2
退職所得控除額:勤続年数によって計算が変わる
税額の計算:原則として、ほかの所得と分けて計算する
「退職所得の受給に関する申告書」を勤め先に出している場合は、支払う側が税額を計算します。
出していない場合は、支払金額の20.42パーセントの所得税等が源泉徴収され、あとで確定申告をして精算します。
つまり、退職金を受け取る前に、申告書を出しておくかどうかで、手続きが変わります。
ここで金額は書きません。勤続年数や、これまでに受け取った退職金の有無で計算が変わるからです。
勤め先の退職金の制度が、一時金なのか、企業年金なのか、その組み合わせなのかは、辞める前に人事の窓口で確かめておけます。
確かめること1:退職金の支給の時期と、受け取り方の選択肢
確かめること2:申告書を出すかどうか
確かめること3:生活費に回す分と、事業に回す分の仕分け
雇用保険の基本手当は、失業中の生活の心配をせず、新しい仕事を探すためのお金です。
ハローワークの案内では、「失業の状態」にあることが条件になっています。
就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるのに、職に就けない状態を指します。
定年などで退職して、しばらく休養しようと思っているときは、基本手当を受けられないとも書かれています。
独立の準備と、基本手当の関係は、次のようになっています。
自営の準備を始めたとき:自営(準備を含む)を始める人は「失業の状態」を満たさなくなる。そのため、その時点から基本手当は支給停止になる(岡山労働局の案内)
受給期間の特例:離職後に事業を始めた人は、特例を申請できる。事業を行っている期間を、最大3年間、受給期間に入れない仕組み(厚生労働省のリーフレット)
再就職手当:早く安定した職に就く、または事業を始めた人が対象になる制度がある(兵庫労働局の案内)
受給期間の特例には、要件があります。
主なものは、事業の実施期間が30日以上であることと、同じ事業で再就職手当などを受けていないことです。自立できないと認められる事業ではないことも、要件に入っています。
つまり、特例と再就職手当は、同じ事業について両方は使えません。
再就職手当も、要件があります。
主なものは、受給の手続きのあと、7日間の待期期間が過ぎてから事業を始めることです。基本手当の残りの日数が、所定給付日数(基本手当を受け取れる日数)の3分の1以上あることも必要です。
事業を始めた場合の申請は、事業を始めた日の翌日から1か月以内とされています。
どちらを使えるのか、使うほうが得なのかは、離職理由や残りの日数で変わります。
辞める前に、ハローワークで自分の場合を確かめてください。
基本手当をもらえる日数にも、年齢と離職の理由で差があります。
ハローワークが示す所定給付日数は、次のとおりです。
倒産・解雇などで離職した「特定受給資格者」:45歳以上60歳未満で、雇用保険に入っていた期間が20年以上なら330日
それ以外の離職者:全年齢で、20年以上なら150日
同じ20年以上でも、45歳以上60歳未満では、離職の理由によって日数に大きな差が出ます。自分の意思で辞めた人は、原則として「それ以外の離職者」の日数になります。
自分の都合で辞めるのか、会社の事情で離れるのかで、受け取れる日数が変わります。
50代になると、年金の見込額が気になってきます。
日本年金機構の「ねんきん定期便」(50歳以上の方)の見方には、見込額についてこう書かれています。
60歳未満の人:現在の年金加入制度に60歳まで継続して加入したと仮定して、65歳から受け取れる見込額を表示する
つまり、見込額は、今の働き方を60歳まで続けた場合の数字です。
途中で会社を辞めて、加入する制度が変われば、前提が変わります。
定期便には、受け取りを65歳から70歳、75歳まで遅らせた場合の見込額も表示されます。
受け取りを遅らせると年金額が増える仕組みですが、遅らせる間の生活費をどう賄うかは、人によって違います。
独立して収入が安定するまでの数年間と、年金の受け取り方は、セットで考えておくと整理しやすくなります。
見込額を試算する方法として、定期便には「公的年金シミュレーター」(厚生労働省のWEBサイト)が紹介されています。
年金の手続きの期限や、切り替えの方法は、辞める日が近づいたら必ず窓口で確かめてください。
この記事では、金額は書きません。人によって加入期間も働き方も違い、一律の目安を示せないからです。
ここまでの内容を、時間の順に並べ直します。
順番を間違えると、使えるはずの制度が使えなくなることがあるので、先に全体の流れを持っておくと安心です。
ハローワークで相談する:離職の理由と、雇用保険に入っていた期間によって、基本手当の日数が変わります
退職金の制度を確かめる:支給の時期、受け取り方、申告書の扱い
ねんきん定期便を見る:見込額が、60歳まで今の働き方を続けた仮定であることを知っておく
体験で体の反応を確かめる:現場の動きに、自分の体がどう反応するか
家族と数字で話す:収入が薄くなっても持つ月数と、戻る線(いつまでに見通しが立たなければ勤めに戻るか)
離職の理由を確かめる:自分の意思なのか、会社の事情なのかで、基本手当の日数が変わります
手続きの期限を確かめる:年金や健康保険の切り替えには、期限があります。辞める日が決まったら、すぐに窓口で確かめます
自営の準備を始めた日を意識する:自営(準備を含む)の開始で、基本手当の扱いが変わります
公的な訓練を使えるか確かめる:基本手当の受給資格があるかどうかで、使える制度が分かれます
生活費の月数を見直す:当初の計画より延びていないか、定期的に確かめます
受給期間の特例と、再就職手当のどちらを使うか決める:再就職手当は、待期期間が過ぎてから事業を始めることが要件なので、事業を始める前に決めます。同じ事業では両方は使えません
申請の期限を守る:再就職手当は、事業を始めた日の翌日から1か月以内とされています
個人事業主としての届出や税を確かめる:独立の形によって、必要な手続きが違います
一つひとつは小さな確認ですが、順番を間違えないことが、いちばん大切です。
新しい技能を学ぶ間の生活を支える公的な制度も、あわせて見ておきます。
厚生労働省の「ハロートレーニング」には、2つの制度があります。
公共職業訓練(離職者訓練):主に雇用保険を受けている人が対象。訓練の期間は概ね3か月から2年で、費用はかからず、テキスト代は自己負担
求職者支援制度:主に雇用保険を受給できない人が対象(受給が終わった人も含む)。訓練の期間は2か月から6か月で、費用はかからず、テキスト代は自己負担
求職者支援制度には、生活を支える「職業訓練受講給付金」もあります。
ただし、基本手当を受けられる間は、この給付金は受けられません。
つまり、雇用保険の基本手当の受給資格があるかどうかで、使える制度が分かれます。
どんな訓練コースがあるかは、地域によって違います。
内装の技能が学べるかどうかも、地域のハローワークに聞くのが確実です。
民間のスクールで学ぶ場合は、別の話になります。
スクールの受講が公的な制度の対象になるかどうかは、制度の窓口とスクールの両方に確かめてください。
50代の独立で、最後に時間がかかるのは、家族との話し合いです。
勢いで話すと、不安だけが先に伝わります。順番を決めておくと、話が進みます。
1. 先に数字を持っていく:収入が薄くなっても持つ月数、退職金のうち生活に回す部分、事業に回す部分
2. 体験してから話す:現場を体験して、体の反応を確かめてから話す
3. 戻る線を決めておく:いつまでに見通しが立たなければ、勤めに戻るのか
4. 家計の約束ごとを確かめる:住宅ローン、教育費、親の介護、配偶者の仕事
Kitano壁紙スクールには、有料のお試しコースがあります。その受講風景には、便利屋の仕事をしている参加者が、体験のあとに「妻ともじっくり相談して受講を検討してみます」と話した声が載っています。
その場で決めず、家族と相談する時間を持つ。これは自然な順番です。
勤めを続けながら学べるかどうかも、家族と話し合う材料になります。
勤めながら受講できるかは、後ろのよくある質問で取り上げます。
辞めてから学ぶのか、続けながら学ぶのかは、生活の組み立てを決める大きな分かれ道です。
ここまでの内容を、壁紙の職人という道に当てはめて見ていきます。
Kitano壁紙スクールのよくある質問には、年齢の制限について次のように書かれています。
「年齢制限はございません。やる気と努力次第です。」
職業についても、制限はないと案内されています。
実際に、定年を目前にしたタクシードライバーの方、便利屋の方、リフォーム会社の方など、さまざまな経歴の方の受講風景が公開されています。
なお、2026年11月1日の時点で公開されている受講風景には、受講生の年齢は書かれていません。
ですから、50代の受講例としてお見せできるものはなく、年齢の制限がないという事実までが、確かな部分です。
独立開業サポートのページには、研修のあとの働き方が書かれています。
独立開業サポートでは、研修の修了後に、パートナー契約のもとで実際の現場の案件を担当します。
稼働の流れ:稼働したい日を申請し、稼働日が確定したら、LINEやメールで仕事の依頼が届く
営業:自分で請け元を開拓する必要がない
事務作業:月に1回、請求書を送る
保険:パートナー契約の現場では、怪我や物損にスクールの会社の保険が適用される
施工トラブル:サポートメンバーがバックアップする
エリアは、東京23区内(一部近郊)と案内されています。
受講のエリアも、東京23区内および近郊です。
遠方の方は、通える範囲かどうかを先に確かめる必要があります。
自分で請け元を開拓しなくてよい点と、保険や事務の負担を軽くする仕組みがある点は、50代で独立する人にとって検討する価値のある条件です。
ただ、仕組みの内容は、自分の生活に合うかどうかで見え方が変わります。
申し込む前に、次の点を、スクールに直接聞いておくと安心です。
通える範囲か:エリアは東京23区内(一部近郊)。住まいからの移動時間を、1日の体力に含めて考える
稼働できる日の組み方:週に何日入れるか、家族の予定や体調とどう合わせるか
収入の見通し:この記事では金額に触れません。個別の相談で、前提と一緒に聞く
修了後の流れ:研修のあと、いつから現場に入れるのか
ほかの仕事との掛け持ち:パートナー契約のほかに、仕事を持てるのか
聞きたいことを書き出してから相談すると、短い時間でも中身のある話になります。
パーフェクトコース
一人で施工を完結できる基本の習得。床(フロアタイル・クッションフロア)の施工体験を含む
エキスパートコース
柄合わせやソフト巾木まで、現場で通用する応用力
独立開業サポート
研修に加え、開業の支援と、修了後に実際の現場案件を担当するパートナー契約
各コースの詳細は、こちらをご覧ください。
50代の独立には、大きく2つの道があります。1つは、これまでの経験や人脈を売る道です。
もう1つが、新しく技能を身につけて、自分の手で仕上げる道です。
2つの道の比べ方は、40代で独立できる仕事は?「経験を売る」か「技能を身につける」か、2つの道の選び方に詳しく書いています。
40代向けの記事ですが、体力、お金、家族、残りの働く年数という判断の軸は、50代にもそのまま使えます。
仕事の出どころについては、一人親方の仕事がないのはなぜ?途切れる4つの構造と、独立前に決めておく仕事の出どころも、あわせて読んでおくと安心です。
ここまでの内容から、50代の独立で避けたいことを4つに絞ります。
雇用保険は、自営の準備を始めた時点で扱いが変わります。
辞めたあとに「使える制度はないか」と探しても、すでに要件を外れていることがあります。
手続きの前に、ハローワークで自分の場合を確かめておきます。
退職金は、独立の資金であると同時に、生活を支える土台でもあります。
事業のための分と、生活のための分を、先に分けておきます。
公庫の調査で、開業時の苦労の1位が資金繰りだったことは、先ほど見たとおりです。
金額と期限を示して、一緒に決めます。
家族が「知らないうちに決まっていた」と感じると、あとの協力が得にくくなります。
反対に、数字と戻る線を示した上での相談なら、家族も判断の材料を持てます。
基本を飛ばすと、独立後の貼り直しや、やり直しにつながります。
学ぶ期間の長さよりも、現場で1人で施工を通す経験が積めるかどうかを見て選びます。
次のような状況なら、辞める日を決める前に整えておくものがあります。
生活費の月数が、まだ数えられていない:収入が薄くなっても持つ月数が分からないまま、辞める日を決めない
家族の同意が、まだ得られていない:数字と戻る線を示して、話し合う時間を持つ
自分の体で現場を試していない:体験で動きを確かめるまでは、辞める日を決めない
雇用保険や退職金の扱いを、まだ窓口で確かめていない:ハローワークと勤め先に確かめてから動く
急がないことは、諦めることとは違います。
確かめる順番を整えてから踏み出せば、独立後の判断が楽になります。
勤めを続けながら、休みの日に体験や講習を受けて準備を進める道もあります。
遅いとは言い切れません。
公庫の調査では、開業時の年齢で50歳代が21.8%を占めています。
ただし、体力、生活費、学ぶ期間、家族の理解は、自分の場合を確かめる必要があります。
公庫の調査で開業時に苦労したことは、資金繰り・資金調達が56.9%、顧客・販路の開拓が49.9%でした。財務・税務・法務の知識の不足も36.4%あります。
全年齢の結果ですが、50代も同じ項目が課題になりやすいと考えて準備しておくと安心です。
使えますが、生活費の土台にもなるお金です。
退職金の税の計算は、勤続年数などで変わります。国税庁の「退職金を受け取ったとき(退職所得)」で仕組みを確かめ、生活に回す分と事業に回す分を分けて考えます。
自営の準備を始めた時点から、基本手当は支給停止になるとされています。
事業を始めた場合の受給期間の特例や再就職手当もありますが、要件があり、両方を同じ事業で使うことはできません。
ハローワークで、自分の状況を確かめてください。
Kitano壁紙スクールは、年齢にも職業にも制限を設けていません。
よくある質問によると、受講した人のうち、現場の経験がなかった人は45%です(年齢を限った数字ではありません)。
体力に不安があれば、体験で自分の動きを確かめてから決められます。
反対の理由を、お金、体力、将来の不安のどれなのかに分けて聞きます。
お金が理由なら、収入が薄くなっても持つ月数と、戻る線を示します。
体力が理由なら、現場を体験して、体の反応を一緒に確かめるのも1つの方法です。
Kitano壁紙スクールのよくある質問には、仕事が休みの日に合わせて受講できると書かれています。
お仕事の都合で1週間ずつ受ける人や、曜日を決めて来る人もいるそうです。申し込みのあとに相談する、と案内されています。
ただし、土日祝は工事を受けていない現場が多いため、すべての日程を土日祝にするのは難しいとも書かれています。
50代の独立で確かめたいことは、次の3つです。
年齢の見方:公庫の調査では、開業者の21.8%が50歳代。ただし、融資を受けた開業者の統計で、内装に限った数字ではない
お金の並べ方:退職金の税の仕組み、雇用保険の自営開始後の扱い、年金の見込額の前提を、辞める前に確かめる
進め方:体力は体験で、生活費は月数で、家族には順番を決めて話す
50代で壁紙の職人を目指すなら、まずは無料でできることから始めてみてください。
Kitano壁紙スクールでは、無料で試せる2つの入り口を用意しています。
無料「LINE職人テスト」
ゲームのような感覚で取り組めるテストです。公開していない動画も見られます。
無料「個別キャリア診断」
ヒムロ最高講師に、15分間相談できます。
詳しくは、Kitano壁紙スクールのホームページをご覧ください。