貼った直後はきれいに見えた継ぎ目が、翌日には細く開いている。端が少し浮いて、光が当たると線になって見える。クロスを貼り始めた人が、最初につまずきやすいのが継ぎ目です。
継ぎ目が目立つ原因の多くは、貼る前と貼る途中の作業にあります。どの工程で何が起きると継ぎ目が開くのかを知っておけば、防ぎ方も見えてきます。
【目次】
クロスの継ぎ目を目立たせないために押さえておきたいことは、次の4つです。
割り付け:継ぎ目をどこに持ってくるかを、採寸の時点で決める。下地のボードの継ぎ目と、クロスの継ぎ目を重ねない
糊:糊を薄くしすぎない。ヘラや刷毛で壁紙を伸ばしすぎない。糊を付けたあと、決められた時間だけ置いてなじませる(熟ませ)
切り方:2枚を重ねてまとめて切る「重ね裁ち」では、下地の面を切らない。石こうボードの表面の紙まで刃を入れない
押さえ:継ぎ目と四方の端を、ローラーでしっかり押さえる。はみ出した糊は、その場で拭き取る
ただし、下地のひび割れや下地の動きが原因の場合は、クロスの貼り方では防げません。原因が施工にあるのか下地にあるのかを見分けることも、職人の仕事のうちです。
継ぎ目が目立つときの症状は、大きく分けて3つあります。継ぎ目に細いすき間ができる「目隙(めすき)」、継ぎ目の端が浮く「めくれ」、そして柄や色が隣と合わない「ずれ」です。
それぞれに、起きやすい原因があります。
クロスの裏の紙は、糊を付けると水分を吸って伸びます。壁紙工業会の研修資料では、この性質が目隙の原因になることがあると説明しています。
研修資料によると、糊が薄いと接着の力が弱くなり、乾くときにクロスが縮むのを抑えられません。その結果、継ぎ目にすき間ができます。
さらに、ヘラや刷毛の当て方でクロスを伸ばしすぎると、乾いたあとに一層縮み、すき間が広がるとしています。
貼っている最中は、伸びたクロスが継ぎ目をぴったりふさいでいます。ところが乾くにつれて縮み、すき間が現れる。貼った直後はきれいだったのに翌日に開いている、というのはこのためです。
糊は、むらなく全体に付いていることが前提です。建設業振興基金が事務局を務める「建設産業担い手確保・育成コンソーシアム」の教材では、糊付けはむらなく、まんべんなく塗布するとしています。
糊付機を使うときは、糊を薄めすぎたり、スピードを出しすぎてかすれたりしないよう注意するとも書いています。糊付機の設定も、継ぎ目の仕上がりに関わる作業の一つです。
2枚のクロスを重ねて、まとめて切る方法を「重ね裁ち」といいます。現場では「重ね切り」とも呼びます。継ぎ目がぴったり合いやすい方法ですが、刃が下地まで届きやすいのが難点です。
同じ教材では、重ね裁ちは下地の面を切る方法なので、石こうボードの下地では継ぎ目のめくれや目隙を起こしやすいと書いています。
研修資料でも、石こうボードの表面の紙を切ってしまうと目隙が発生するとしています。
継ぎ目の端が反り返るように浮くことを、「カール」と呼びます。
研修資料によると、一般的なビニルクロスは、表が塩化ビニル系の樹脂、裏が紙でできています。糊の水分で裏の紙だけが伸び、表の樹脂はあまり伸びないため、端が反りやすくなります。
研修資料では、とくに気温の低い環境ではカールが強くなる傾向があり、部屋を暖めることが緩和に役立つとしています。糊を付けてから貼るまでの時間(オープンタイム。後で説明する「熟ませ」の時間)を適切にとることも、緩和に役立つと書いています。
冬の現場で継ぎ目が浮きやすいのも、気温が低いとカールが強くなるからです。
研修資料では、クロスは下地の全面に接着しているため、下地にひび割れが起きたり、下地のつなぎ目が開いたりすると、クロスにもひび割れが起きると説明しています。
建物の揺れや、ボードを留めている木材の乾燥、鋼製の下地の動きなども、原因になるとしています。そのうえで、ひび割れや下地の動きによる不具合は、壁紙では防ぐことはできないと書いています。
この場合は、クロスを貼り直しても同じことが起きやすくなります。原因が下地にあるなら、下地から直す必要があります。
継ぎ目そのものに問題がなくても、場所によって目立ってしまうことがあります。
一般社団法人 壁装研究会の「壁紙標準施工法」には、壁紙を貼る順番や位置を決める「割り付け」の考え方がまとめられています。
たとえば、天井は外から光が差し込む方向や、照明器具との関係を考えて割り付けること。目立つ部分に、細い幅のクロスを入れないこと。部屋に張り出している柱は、正面側に継ぎ目がこないように割り付けることなどです。
継ぎ目に横から光が当たると、わずかな段差でも影ができて線に見えます。どこに継ぎ目を置くかで、同じ腕前でも仕上がりの印象は変わります。
柄物のクロスでは、隣り合う壁紙だけでなく、壁全体で柄がそろっているかも確かめます。壁装研究会の施工法では、継ぎ目の作業として、色や艶の違いを点検し、方向違いに張らないことも定めています。
クロスの継ぎ目のことを、現場では「ジョイント」と呼びます。壁装研究会の施工法でも、教材でも、ジョイントの方法は3通りに分かれています。
突き付け張り
クロスの端と端を、重ねずに突き合わせて貼る方法
下地を切らないので、ボードを傷める心配がない
そのぶん、クロスの幅を正確に裁っておくことが前提になる。壁装研究会の施工法では、突き付けや重ね張りの幅裁ちは、所要の寸法を正確に求め、狂いや曲がりなく裁つとしている
重ね張り
クロスの端を少し重ねたまま貼る方法
重ねた分だけ、継ぎ目に厚みが出る
重ね裁ち(重ね切り)
2枚のクロスを重ねて貼り、重なった部分をまとめて切ってから、余った部分を取り除く方法
2枚を同じ線で切るので、継ぎ目がぴったり合いやすい
一方で、刃が下地に届きやすい。下地を守る対策が欠かせない
どの方法で貼るかは、クロスの種類や現場の条件、元請けの指示で決まります。壁紙メーカーの施工要領書にジョイントの方法が指定されている場合は、それに従います。
ここからは、継ぎ目に関わる工程を順に見ていきます。どれか一つだけ気をつけても、継ぎ目はきれいになりません。工程ごとに積み重ねていくものです。
継ぎ目の位置は、クロスを貼り始めてから考えるものではありません。部屋を測る段階で、どこから貼り始め、どこに継ぎ目を持ってくるかを決めておきます。
壁装研究会の施工法では、割り付けの注意として、次のように定めています。
5.下地ボード類継ぎ目と壁紙のジョイントが重ならないように注意する。
研修資料にもあるとおり、下地のつなぎ目が開くと、その上のクロスにもひび割れが起きます。ボードの継ぎ目の位置を確かめ、クロスの継ぎ目をずらすように割り付けます。
教材でも、下地ボードの継ぎ目にジョイントがこないようにすると書いています。
突き付けで貼るなら、クロスの端がまっすぐであることが前提です。端がわずかに曲がっているだけで、継ぎ目のどこかにすき間が出ます。
糊が薄いと、乾くときの縮みを抑えられず、継ぎ目にすき間ができます。
壁装研究会の施工法では、糊付機で糊を付けるときは、メーカーが指定する以上に水で薄めないこと、糊がかすれたり不均一にならないようにすることを定めています。
糊を付けたクロスは、糊の面を合わせてたたみ、貼るのに適した状態になるまで置いておきます。これを「熟ませ(なませ)」といいます。研修資料のいうオープンタイムも、この時間のことです。
施工法では、熟ませの時間は、壁紙メーカーが指定するものはその指定に従い、それ以外は伸び縮みの試験や、試し貼りの結果で決めるとしています。クロスによって伸び方は違うため、施工要領書を読んでから貼ることが大切です。
クロスを壁に密着させる「撫で付け」は、裏側の空気を追い出すように行います。
壁装研究会の施工法では、撫でる方向は原則として上下とし、横には強く撫でないとしています。
横に強く撫でると、クロスが横に伸びます。伸びたクロスは乾くときに縮むので、継ぎ目が開く原因になります。継ぎ目の近くほど、力を入れて横に引っ張りたくなるものですが、そこをこらえるのがこつです。
重ね裁ちで継ぎ目がきれいに仕上がるかどうかは、刃の入れ方で決まります。
2枚のクロスは切りたい。でも、その下のボードの紙は切りたくない。この加減を手で覚えていきます。
壁装研究会の施工法では、重ね裁ちの対策として、次の3つを挙げています。
下地の面を切らないよう、下敷きなどをして裁つ
下敷きを使わないときは、ジョイント補強用のテープを貼る
クロスが重なる部分は、テープで養生する
教材でも、重ね裁ちをした場合は、刃物が当たった部分に和紙テープなどの紙テープを貼って保護する必要があると書いています。
カッターの刃が切れなくなると、力を入れて押し切ることになり、刃が下地まで届きやすくなります。刃はこまめに折って、軽い力で切れる状態を保ちましょう。道具の選び方は、壁紙メーカーの施工要領書の指定に従います。
継ぎ目を貼り合わせたら、ローラーで押さえて圧着させます。壁装研究会の施工法でも、クロスの四方の端と継ぎ目は、ローラーで押さえてよく圧着させるとしています。
教材にも、「壁紙のへりやジョイント部はローラーで良く押さえる。」とあります。
継ぎ目からはみ出した糊は、施工法でも教材でも、すぐに拭き取るよう求めています。教材では、真水で湿らせた布できれいに拭くとしています。
壁装研究会の施工法では、継ぎ目の作業の一つに「捨て糊、ジョイントベタ」という項目を立てています。その中身は「原則としてジョイント部の接着補強をする。コーク差しも可。」です。
クロスの端どうしが合わさる継ぎ目に、接着の力を足しておく作業です。
クロスの周囲や入隅(いりすみ)は、教材で、切り付ける前に下地側にコークボンドを差して接着を補強するとしています。
どの方法で補強するかは、クロスの種類と施工要領書、元請けの指示に合わせます。
継ぎ目の仕上がりには、いくつもの道具が関わっています。名前だけでなく、どの工程で何のために使うのかを一緒に覚えておきましょう。
撫で刷毛:クロスの裏の空気を追い出し、壁に密着させる。継ぎ目の近くでは、横に強く撫でないよう気をつける
地ベラ:上下の端や入隅にクロスを押し込み、角を出す。余分を切るときの定規にもなる
カッター:クロスを切る。刃が鈍ると力が要り、下地まで切りやすくなるので、こまめに刃を替える
ジョイントローラー:継ぎ目と四方の端を押さえて、圧着させる
下敷きや紙テープ:重ね裁ちのとき、下地の面を刃から守る
コークボンド:クロスの周囲や入隅で、接着を補強する
どの道具を使うかは、クロスの種類によって変わることがあります。壁紙メーカーの施工要領書に道具の指定があれば、それに従いましょう。
同じ手順で貼っていても、天井か壁か、柄物か無地かで、継ぎ目の難しさは変わります。
天井は、見上げたときに継ぎ目が一直線に並んで見える場所です。最初の1枚が曲がっていると、その後に貼るクロスもすべて同じだけずれていきます。
壁装研究会の施工法では、天井は割り付けの計画に基づいて、貼り始めの基準になる線(張り出し基準線)をスミ打ちして出すとしています。
貼り始めるときは、始めの1mほどを基準線に正確に合わせて仮に貼り、正しい位置に置けたことを確かめてから、基準線に沿って貼っていきます。
割り付けでは、外から光が差し込む方向と、照明器具との関係を考えます。光の向きによって、継ぎ目の見え方が変わるからです。
壁では、下げ振りを使って垂直の線を求め、張り出し基準線をスミ打ちします。部屋の角は、必ずしも垂直とは限りません。角に合わせて貼り始めると、継ぎ目が少しずつ傾いていくことがあります。
教材では、壁での貼り出しは、たたんだクロスの上の部分を仮に貼ってから全体を垂らし、基準線に下、中、上の順に合わせるとしています。正しい位置に置けたことが分かってから、撫で付けに入ります。
柄物のクロスは、継ぎ目で柄がつながっていなければなりません。
壁装研究会の施工法では、柄物の丈は、貼る面の寸法に、柄合わせに必要な柄のリピート分をさらに加えた長さで裁つとしています。
継ぎ目では、隣り合うクロスどうしだけでなく、壁全体で柄がそろっているかも確かめます。1枚ずつ合わせているつもりでも、少しずつずれが積み重なることがあるためです。
無地のクロスは、柄がないぶん、継ぎ目で色や艶のわずかな違いが目に入ります。
教材では、貼る前の準備として、材料が指定のものか、数量や傷、色違いがないかを調べるとしています。継ぎ目は、柄物では柄合わせ、無地系では目合わせを見て貼るとも書いています。
壁装研究会の施工法でも、色や艶の違いを点検し、不良があれば材料を交換すること、方向違いに張らないことを定めています。
継ぎ目の仕上がりは、貼り終えた時点では分かりません。クロスは乾くにつれて縮むので、本当の仕上がりが見えるのは乾いたあとです。
壁装研究会の施工法では、施工後おおむね48時間は養生の時間をとるとしています。教材でも、施工後48時間ぐらいは急激に乾燥させないよう、養生の時間がとれるようにするとしています。
早く仕上げたい気持ちがあっても、暖房や送風で急に乾かさないよう気を配りましょう。貼る前に部屋を暖めておくことと、貼ったあとに急に乾かすことは、別の話です。
教材では、仕上げのあとに、張り忘れや拭き忘れ、不備がないかを自分で点検し、問題があればすぐに補修するとしています。乾いたあとに、もう一度、継ぎ目を自分の目で見ておく習慣をつけると、どの作業が仕上がりに表れるのかが分かってきます。
継ぎ目に、何ミリまでのすき間なら問題ないのか。気になる人は少なくありません。
しかし、確認した範囲では、継ぎ目のすき間について公的な数値の基準は見当たりませんでした。
国の建物の工事で使われる「公共建築工事標準仕様書」でも、壁紙張りについては次のように書くにとどまっています。
張付けは、壁紙を下地に直接張り付けるものとし、たるみ、模様等の食違いのないよう、裁ち合わせて張り付ける。
壁装研究会の施工法にも、継ぎ目のすき間を数字で示した項目は見当たりません。
そのため、どこまでを手直しの対象にするかは、元請けや施主との取り決めで決まることになります。インターネットで見かける数字を、そのまま基準として受け取らないようにしましょう。
職人がすべきことは、乾いたあとに継ぎ目を自分で確かめ、気になるところがあれば、引き渡しの前に自分から手を入れることです。
クロスは決まった幅でつくられているので、壁一面を貼るには、ふつう何枚かを継いでいきます。継ぎ目のない壁にはなりません。
施主から継ぎ目のことを聞かれたら、まずはこの前提を、落ち着いて伝えましょう。そのうえで、継ぎ目の位置をどう考えて割り付けたのか、乾いたあとにどこを確かめたのかを話せると、施主も安心できます。
すき間やめくれを指摘されたときは、その場で言い訳をするより、原因を確かめることが先です。施工が原因なのか、下地が原因なのかによって、直し方も、誰が直すかも変わります。
継ぎ目が開いたり、めくれたりしたときは、まず原因を見分けます。原因によって、直し方が変わるからです。
施工が原因と考えられるとき
糊が薄かった、熟ませが足りなかった、横に強く撫でた、など
同じ部屋の、ほかの継ぎ目にも同じことが起きていないかを確かめる
めくれだけなのか、すき間が開いているのかで、直し方は変わる。クロスの種類と状態を見て、押さえ直すか、その面を貼り替えるかを決める
重ね裁ちで、下地の紙を切ったと考えられるとき
研修資料では、石こうボードの表面の紙を切ると目隙が発生するとしている
クロスを直す前に、切れた下地の補修から考える
下地のひび割れや、下地の動きが原因と考えられるとき
研修資料にあるとおり、クロスの貼り方では防げない
下地の補修が必要になる。元請けや施主に、原因と直し方を伝えて相談する
貼り替えるときは、古いクロスをはがすときに下地を傷めないことも大切です。教材では、石こうボードの表面には、貼り替えのときのはがしやすさを確保するため、シーラーを塗っておくとしています。
どこまでを誰が直すかは、工事の契約の内容によって変わります。原因の見当がついたら、自分だけで判断せず、元請けや施主と話をして決めましょう。
独立すれば、原因を見分けて元請けや施主に説明するのは、自分の役目になります。その見分けは、数をこなしながら確かめて身につけていくものです。
Kitano壁紙スクールの受講風景には、継ぎ目の処理を学ぶ次のような場面があります。
飲食店を経営しながら受講した方は、受講を始めて間もない時期に、練習用クロスで継ぎ目の基本となる「突きつけ施工」を練習しました。続いて、地ベラとカッターを使った「重ね切り」(重ね裁ち)にも挑戦しています。
受講生は、突き付けも重ね切りも想像以上に繊細で、力の入れ加減や刃の通し方が本当に難しかったと振り返っています。
その後、自分で壁面一面を貼り終えた翌日には、前日の壁面を見直したところ、継ぎ目の納まりが悪くクロス同士が重なっていたため、きれいに貼り直しています。
法人企業から2人同時に受講したうちの1人は、天井と壁を貼った日に、壁の継ぎ目を何度も切り直したことで、すき間があいてしまったと話しています。
講師のカズは、「ジョイントカットの下地を傷つけない絶妙な力加減や刃の入れ方は、繰り返し手を動かすことで身体が覚えていきます」と答えています。
初めて天井を貼った日には、足場板の上で天井を見上げながらの作業で、継ぎ目がうまく合わずにもたついたそうです。講師がすぐにフォローして問題点を指摘し、カットジョイントも図解で教えたことで、無事に貼り切っています。
フリーランスでエキスパートコースを受講した方は、前々日に施工した部屋の「乾燥後チェック」から一日を始めました。受講生は、糊が完全に乾いた状態の仕上がりを自分の目で確認できたのは、すごく勉強になったと話しています。
同じ日に、講師のヒムロは次のように伝えています。
ジョイント(継ぎ目)をどこに持ってくると一番目立たないか、生活動線や部屋に入ったときの視線を計算して採寸・割り付けを行うのはプロの重要な視点です。
ルームクリーニングと介護の仕事をしながら受講した方は、現場で部屋全体を見渡したとき、どこにジョイント(継ぎ目)を持ってくるべきか、完成図をイメージするのがまだ難しいと話しています。
講師のヒムロは、採寸の時点で全体の貼り順を決めてしまうのがコツだと伝えています。
ルームクリーニングと介護の仕事をしながら受講した方の受講風景はこちら
コースは次のとおりです。
パーフェクトコース
一人で施工を完結できる基本の習得。床(フロアタイル・クッションフロア)の施工体験を含む
エキスパートコース
柄合わせやソフト巾木まで、現場で通用する応用力
独立開業サポート
研修に加え、開業の支援と、修了後に実際の現場案件を担当するパートナー契約
各コースの詳細は、こちらをご覧ください。
主な原因は、糊が薄い・かすれている、ヘラや刷毛でクロスを伸ばしすぎた、重ね裁ちで下地の紙を切った、継ぎ目の端がめくれた(カール)、下地にひび割れや動きがある、といったものです。
壁紙工業会の研修資料では、糊を付けると伸びたクロスが、乾くときに縮むことで継ぎ目にすき間ができると説明しています。
確認した範囲では、公的な数値の基準は見当たりません。公共建築工事標準仕様書にも、壁装研究会の施工法にも、継ぎ目のすき間を数字で示した項目はありませんでした。
どこまでを手直しの対象にするかは、元請けや施主との取り決めによります。
どちらがよいとは一概にいえません。クロスの種類や現場の条件、元請けの指示、壁紙メーカーの施工要領書の指定で決まります。
突き付けは下地を切らない代わりに、幅を正確に裁つことが前提になります。重ね切りは継ぎ目が合いやすい代わりに、下地を切らない対策が欠かせません。
壁紙工業会の研修資料では、気温の低い環境ではカール(継ぎ目のめくれ)が強くなる傾向があるとしています。部屋を暖めることや、糊を付けてから貼るまでの時間を適切にとることが、緩和に役立つとしています。
まず原因を見分けます。施工が原因なら、クロスの状態を見て、押さえ直すか、その面を貼り替えるかを決めます。下地のひび割れや下地の動きが原因なら、クロスの貼り方では防げないため、下地から直す必要があります。
どこまでを誰が直すかは、工事の契約によって変わるので、元請けや施主と相談して決めます。
繰り返し手を動かせば、身につけられます。Kitano壁紙スクールのよくある質問によると、受講した人のうち、現場経験がなかった人は45%です。ただし、刃の入れ方やローラーの力加減は、本を読むだけでは覚えられません。
受講風景には、練習用クロスで突き付けと重ね切りを練習した人や、乾いたあとの仕上がりを自分の目で確かめた人が出てきます。
継ぎ目を目立たせないための4つを、もう一度確かめておきます。
割り付け:採寸の時点で継ぎ目の位置を決め、下地のボードの継ぎ目と重ねない
糊:薄くしすぎず、伸ばしすぎず、熟ませの時間を守る
切り方:重ね裁ちでは、下地の面を切らない
押さえ:ローラーで圧着し、はみ出した糊はすぐに拭き取る
その上で、乾いたあとに継ぎ目を自分の目で見直します。
継ぎ目は、クロス職人の腕がいちばん表れる場所です。原因を知り、正しい手順を教わりながら、自分の手で何度も貼って覚えていきましょう。
クロスの継ぎ目をきれいに納める技術を身につけたいなら、まずは無料でできることから始めてみてください。
Kitano壁紙スクールでは、無料で試せる2つの入り口を用意しています。
無料「LINE職人テスト」
ゲームのような感覚で取り組めるテストです。公開していない動画も見られます。
無料「個別キャリア診断」
ヒムロ最高講師に、15分間相談できます。
詳しくは、Kitano壁紙スクールのホームページをご覧ください。