資格がなくても、一人で開業できる仕事はたくさんあります。
ただ、「資格が要らない」ことと「誰でもすぐに稼げる」ことは別の話です。資格が要らない仕事ほど始める人が多く、選び方を間違えると、開業してから仕事が取れずに苦しみます。
この記事では、資格なしで一人で開業できる仕事を、次の4つの型に分けて比べます。
パソコンで完結する在宅型
お客様の家や会社に出向く訪問サービス型
場所を構える店舗・移動販売型
現場で手を動かす技能型
型ごとに、初期にかかるお金、仕事の出どころ、身につけるまでの期間が違います。自分に合う型が分かれば、仕事の候補も自然に絞れます。
後半では、よく見かける一覧ではあまり取り上げられない「技能型」の仕事について、資格なしで始められる範囲や、身につけ方を詳しくお伝えします。
【目次】
一人で開業したいと考えたとき、多くの人が最初にぶつかるのが、この3つの迷いです。
資格も特別な経験もない自分に、何ができるのか
お金をどこまでかけてよいのか
開業したあと、本当に仕事が来るのか
一覧記事を読むと、ライター、デザイナー、動画編集、ハンドメイド作家といった、パソコンや自宅でできる仕事が多く並んでいます。
もちろん、それが向いている人もいます。ただ、パソコンに向かうより体を動かすほうが好きな人や、人と会って仕事をしたい人にとっては、しっくりこない一覧かもしれません。
一人で開業できる仕事は、パソコンの仕事だけではありません。 まずは全体を4つの型で見渡してみてください。
資格なしで一人で開業できる仕事を、型ごとに整理すると次のようになります。
在宅型
仕事の例:文章を書く仕事、デザイン、動画編集、ネットショップ
初期にかかるお金:小さいことが多い(パソコンなど)
仕事の出どころ:ネットの仲介サービス、知人の紹介
身につけるまで:独学でも始めやすいが、腕の差が出やすい
訪問サービス型
仕事の例:家事代行、ハウスクリーニング、便利屋、ペットシッター
初期にかかるお金:道具・車両など
仕事の出どころ:地域の個人のお客様、紹介、仲介サービス
身につけるまで:仕事によって数日〜数か月
店舗・移動販売型
仕事の例:キッチンカー、移動販売、小さな店
初期にかかるお金:車両・設備・物件などで大きくなりやすい
仕事の出どころ:通りがかりのお客様、常連
身につけるまで:業種による
技能型
仕事の例:壁紙・床の貼り替え、塗装、リペア
初期にかかるお金:道具・車両、技術を身につける費用(講習の受講料など)
仕事の出どころ:元請け・協力会社、お客様からの直接の依頼
身につけるまで:技術の習得に一定の期間が要る
この4つの型は、公的な統計で測ったものではありません。仕事を選ぶときの目安として、一般的な傾向を整理したものです。
型によって、「何にお金がかかり」「仕事がどこから来て」「どのくらいで一人前になるか」が違います。
どの型が正解ということはありません。自分の性格や使えるお金、生活のリズムに合う型を選んでください。
どの型が自分に合うかは、次の6つの質問で見えてきます。
パソコンに向かって作業するのが苦にならないか:在宅型
体を動かす仕事がしたいか:訪問サービス型、技能型
人と会って話しながら働きたいか:訪問サービス型、店舗・移動販売型
最初にある程度まとまったお金をかけられるか:店舗・移動販売型
自分の手で、目に見える仕上がりをつくりたいか:技能型
技術を身につけるための期間を取れるか:技能型
「はい」が集まった型が、あなたに合う可能性の高い型です。
複数の型にまたがる人もいます。その場合は、「どの型なら、開業した月から仕事をくれるお客様がいるか」で絞り込んでください。仕事の出どころが見えている型ほど、開業後に苦労しにくくなります。
4つの型ごとに、資格なしで一人で開業できる仕事を挙げます。それぞれ「どんな仕事か」と「気をつけること」を添えました。
1. 文章を書く仕事
企業のホームページや広告、記事の文章を書く仕事です。パソコン1台で始められます。依頼の多くは仲介サービスや紹介から来るため、最初は実績づくりと単価の引き上げが課題になります。
2. デザインの仕事
チラシや名刺、ホームページの画像などを作る仕事です。ソフトの使い方に加えて、お客様の意図をくみ取る力が求められます。
3. 動画編集の仕事
撮影された動画を切り貼りし、字幕や音を付けて仕上げる仕事です。性能の高いパソコンが必要になることがあります。
4. ネットショップの運営
商品を仕入れたり作ったりして、インターネットで売る仕事です。商品の仕入れや在庫にお金がかかることがあります。
5. オンラインで教える仕事
語学や趣味、仕事の技術などを、画面越しに教える仕事です。教える中身に自信があることが前提になります。
6. 家事代行
掃除、洗濯、料理などの家事を、お客様の家で代わりに行う仕事です。お客様の家に入るので、信頼がいちばんの財産になります。
7. ハウスクリーニング
エアコンや水回り、部屋全体などを専門の道具で掃除する仕事です。道具と洗剤の使い方を覚える必要があります。
8. 便利屋
家具の移動、草むしり、ちょっとした修理など、暮らしの困りごとを幅広く請け負う仕事です。受ける仕事の幅が広い分、自分ができることとできないことの線引きが大切です。
9. ペットシッター
飼い主が留守のあいだに、家を訪ねてペットの世話をする仕事です。動物を扱う仕事の種類によっては、届出や登録が必要になることがあります。
10. 家具の組み立て
買った家具の組み立てや設置を請け負う仕事です。工具の扱いに慣れていれば始めやすい仕事です。
11. 軽自動車での配送
軽自動車で荷物を運ぶ仕事です。資格は要りませんが、運輸支局への届出が必要です。
12. キッチンカー
車で食べ物を作って売る仕事です。試験の要る資格は要りませんが、保健所の営業許可と、講習を受けてなれる食品衛生責任者を置くことが必要です。車両と設備にお金がかかります。
13. 移動販売(食べ物以外)
雑貨や野菜などを車で運んで売る仕事です。売る物によって必要な許可が変わります。
14. 小さな店
雑貨店やカフェなど、場所を借りて開く店です。物件と内装にお金がかかりやすく、家賃などの固定費も毎月出ていきます。
15. 中古品の買取・販売
中古品を買い取って売る仕事です。公安委員会(警察)の古物商の許可が必要です。
16. 壁紙(クロス)の貼り替え
住まいや店舗の壁や天井の壁紙を貼り替える仕事です。賃貸住宅の入居者が入れ替わるときなど、依頼が繰り返し生まれます。技術を身につける期間が必要です。
17. 床の貼り替え
クッションフロアやフロアタイルなど、床材を貼り替える仕事です。壁紙と合わせて覚えると、受けられる工事の幅が広がります。
18. 塗装
建物の壁や建具を塗り替える仕事です。外壁など高い所の塗装では、足場や安全対策が必要になります。
19. ふすま・障子・網戸の貼り替え
和室の建具や網戸を貼り替える仕事です。壁紙と組み合わせて、内装をまとめて受ける職人もいます。
20. 家具や床のリペア
家具や床の傷やへこみを補修する仕事です。細かい手作業と、色を合わせる技術が求められます。
21. 原状回復の工事
賃貸住宅の退去後に、部屋を元の状態に戻す工事です。壁紙、床、補修など、複数の技術を組み合わせることで受けやすくなります。
在宅型は、パソコンとインターネットがあれば始められる仕事です。
向いている人
一人で黙々と作業するのが好きな人
文章やデザイン、映像など、形に残る作業が得意な人
家族の事情などで、家を離れにくい人
気をつけること
在宅型は、初期のお金が小さく始めやすい分、同じ仕事を始める人も多い型です。
仕事を仲介するサービスを使えば仕事は見つけやすくなりますが、同じ依頼に多くの人が応募するため、最初は低い単価から始めることになりがちです。
腕を上げて単価を上げるか、特定の分野に強みを持って選ばれるようにするか。始める前に、自分の強みをどこに置くかを考えておくと、価格の競争に巻き込まれにくくなります。
訪問サービス型は、お客様の家や会社に出向いて、家事や掃除、ちょっとした作業を請け負う仕事です。
向いている人
人と会って話すのが苦にならない人
地域に根ざして働きたい人
体を動かす仕事が好きな人
気をつけること
訪問サービス型は、地域のお客様との信頼が仕事の出どころになります。最初のお客様をどう見つけるか、紹介をどう広げるかが、事業の立ち上がりを左右します。
また、お客様の家に入る仕事なので、身だしなみや言葉づかい、物を壊したときの備え(保険など)も欠かせません。
仕事によっては、始めたあとに「もう少し技術があれば受けられる仕事が増えるのに」と感じる場面が出てきます。たとえば、掃除の依頼で壁紙の汚れやはがれに気づいても、貼り替えまでは受けられない、といった場面です。訪問サービスに、技能型の技術を足していく人もいます。
店舗・移動販売型は、場所や車を構えて、お客様に来てもらう仕事です。
向いている人
接客が好きな人
自分の商品やお店のコンセプトを形にしたい人
気をつけること
この型は、4つの型の中でも初期にかかるお金が大きくなりやすい型です。物件、内装、設備、車両など、始める前に用意するものが多くなります。
また、家賃や車両のローンなど、売上がなくても毎月出ていくお金(固定費)も大きくなりがちです。
うまくいかなかったときに引き返しにくいので、開業前の資金計画をていねいに立てる必要があります。
技能型は、現場で手を動かし、技術そのものでお客様に価値を届ける仕事です。
よく見かける一覧ではあまり取り上げられませんが、技能型には次のような特徴があります。
特徴1:仕事の出どころの種類が決まっている
壁紙の貼り替えを例にすると、賃貸住宅の入居者が入れ替わるとき、住まいを模様替えするとき、店舗や事務所を改装するとき。建物がある限り、貼り替えの依頼は繰り返し生まれます。
仕事の多くは、元請けの工務店やリフォーム会社、管理会社などから出てきます。どこに仕事があるのかは見えやすい型です。
ただし、未経験で開業する人には、最初はその元請けとのつながりがありません。つながりをどう作るかが、技能型の最初の課題になります。
特徴2:腕が上がるほど、価格で比べられにくくなる
技術の差は、仕上がりにはっきり出ます。仕上がりのよい職人には、指名で仕事が来るようになります。
特徴3:初期のお金は、店舗型より小さく済むことが多い
道具と車両があれば始められる仕事が多く、物件を借りる必要もありません。ただし、技術を身につけるための費用(講習の受講料など)は別にかかります。
気をつけること
一方で、技能型には次のような難しさもあります。
1つ目。技術を身につけるまでに期間がかかる
独学で始めにくく、誰かに教わる期間が必要です。
2つ目。体を使う
高い所の作業、重い材料の運搬、夏の暑さなど、体への負担があります。
3つ目。けがへの備えが欠かせない
建設の現場では、一人で働く職人のけがや事故も起きています。厚生労働省の委託事業がまとめた資料では、2020年から2024年の5年間に、一人親方などの死亡災害で亡くなった人が400人あり、そのうち6割が墜落・転落によるものでした。
一人で働く職人は、会社員の労災保険に入れません。そのため、国の労災保険の「特別加入」という仕組みがあり、団体を通じて加入できます。技能型で開業するなら、特別加入の手続きも開業の準備に入れておいてください。
技能型では、1つの技術に加えて、隣の技術を身につけることで、受けられる仕事が広がります。
たとえば、壁紙の貼り替えに床の貼り替えを足せば、賃貸住宅の退去後の原状回復をまとめて受けられます。型をまたいで、訪問サービス型のハウスクリーニングに壁紙の貼り替えを足せば、掃除のついでに頼まれる貼り替えにも応えられます。
建設の現場では、複数の工種をこなせる職人を「多能工」と呼びます。
複数の技術を組み合わせる働き方に関して詳しく解説した記事はこちらです。
【多能工とは?】未経験から年収1000万を目指す「職人のキャリア戦略」完全ガイド
「資格なし」で始められる仕事の中にも、開業に許可や届出が必要なものがあります。資格と許可は別物なので、ここを混同すると、開業してから慌てることになります。
キッチンカー・移動販売(食べ物)
資格:試験の要る国家資格は不要。講習を受けてなれる食品衛生責任者を置く
必要になる許可・届出の例:保健所の営業許可
軽自動車での荷物の配送
資格:不要
必要になる許可・届出の例:運輸支局への届出
中古品の買取・販売
資格:不要
必要になる許可・届出の例:公安委員会(警察)の古物商の許可
内装などの工事
資格:不要
必要になる許可・届出の例:1件500万円以上の工事は建設業の許可
どの仕事でも、個人で事業を始めるときは税務署へ開業の届出を出します。
上に挙げたのは代表的な例です。自分が始めたい仕事に必要な許可や届出は、必ず所管の役所で確かめてください。
ここからは、技能型の中でも、壁紙(クロス)や床の貼り替えなどの内装の仕事を例に、資格なしで開業するときに知っておきたいことをお伝えします。
建設業法では、決められた金額より小さい工事は「軽微な建設工事」として、建設業の許可がなくても請け負えます。
建設業法施行令の第1条の2で定められている範囲は次のとおりです。
建築一式工事以外(内装仕上げなど):1件の請負代金が500万円未満
建築一式工事:1件の請負代金が1,500万円未満、または延べ面積150㎡未満の木造住宅
壁紙や床の貼り替えは、建築一式工事以外にあたります。一部屋や一戸の貼り替えなら、多くは1件500万円未満に収まるので、許可なしで始められます。
ただし、1つの工事を分けて契約しても合計の金額で判断すること、注文する人が材料を用意する場合は材料の市場価格と運送費を足して判断することに注意してください。
内装の職人の仕事の出どころには、次のような形があります。
元請け・協力会社:工務店、リフォーム会社、管理会社などから、協力業者として仕事を受ける
お客様からの直接の依頼:住んでいる人や大家さん、店舗のオーナーから直接受ける
紹介:付き合いのある職人や、以前のお客様からの紹介
開業したばかりの時期は、元請けや協力会社から継続して仕事を受けられるかどうかが、収入の安定を大きく左右します。
内装を含む建設の仕事は、担い手の高齢化が進んでいます。
国土交通省の資料「建設業を取り巻く状況等について」によると、令和7年の建設業の就業者のうち、55歳以上は36.6%、29歳以下は11.9%です。
若い担い手が少ない中で、これから技術を身につける人は、現場で求められやすい立場にあるといえます。
資格は要らなくても、技術は要ります。内装の技術を身につける方法は、大きく3つあります。
会社に入って見習い
中身:内装会社に就職し、給料をもらいながら現場で学ぶ
気をつけること:一人前になるまでの期間が読みにくい
公的な職業訓練
中身:職業訓練校の課程で学ぶ
気をつけること:課程の有無や時期が地域によって違う。ハローワークで確認する
民間のスクール
中身:期間を決めて、集中して学ぶ
気をつけること:受講料がかかる。修了後も場数が必要
一人で開業することが目的なら、技術だけでなく、見積もりや段取り、お客様とのやり取りまで学べるかどうかも、選ぶときの目安になります。
内装の技術を身につけて、一人で開業を目指した人の例を紹介します。
Kitano壁紙スクールは、東京23区内とその近郊の実際の請負現場で、未経験の人に内装の技術を教えるスクールです。サイトで公開している受講風景には、さまざまな前職の方が登場しています。
元電気工の方
屋外の電気工事から、安定した収入を求めて、内装で独立開業するために受講しました。修了後はスクールを運営する会社とパートナー契約を結び、一人で現場を仕上げたり、講師と同じ現場に入ったりしています。今ではスクールの講師としても活躍しています。
元介護士の方
介護の仕事から、クロス職人への転身を目指して受講しました。15日間の講習の最後に修了試験に合格し、卒業を待たずに初仕事の依頼が入りました。
元自衛官の方
修了試験に合格したあと、独立開業に向けて、パートナー契約へ進む方向で相談しています。
このほかにも、受講風景には、看護師、営業職、引越し業、ハウスクリーニング業など、さまざまな仕事から内装の技術を学びに来た方が登場しています。
Kitano壁紙スクールのコースは次のとおりです。
パーフェクトコース
一人で施工を完結できる基本の習得。床の施工体験を含む
エキスパートコース
柄合わせやソフト巾木まで、現場で稼げる応用力
独立開業サポート
研修に加え、開業の支援と、修了後に実際の現場案件を担当するパートナー契約
各コースの詳細は、こちらをご覧ください。
独立開業サポートでは、研修の修了後にパートナー契約を結び、実際の現場案件を担当する形をとっています。スクールの案内では、自分で営業しなくても仕事を受けられること(「営業なし」)と、加盟店が本部に払うような継続的な支払いがないこと(「ロイヤリティ0円」)を掲げています。単価の決め方、ほかの仕事と掛け持ちできるか、契約の期間や途中でやめるときの条件といった契約の条件は、申し込みの前の説明で確かめてください。
開業したばかりの時期の「仕事がどこから来るのか」という不安に備える形の1つです。
受講にあたって、年齢や職業の制限はありません。道具一式はスクールで用意しているので、手ぶらで参加できます。
どの型を選ぶにしても、開業する前に確かめておきたいことがあります。
日本政策金融公庫が2025年12月に公表した「2025年度新規開業実態調査」から、開業した人の姿を見てみます。
開業時の平均年齢:43.9歳
開業した業種での勤務経験がある人:81.1%
開業費用:平均975万円、中央値600万円
開業時に苦労したこと(複数回答で多い順):資金繰り、資金調達(56.9%)、顧客・販路の開拓(49.9%)
調査時点(開業後)に苦労していること:顧客・販路の開拓(48.8%)、資金繰り、資金調達(36.2%)
開業した人の8割は、その業種で働いた経験を持っていました。経験のない仕事で開業するなら、その差を開業前に少しでも埋めておくことが大切です。短期の講習は基本を身につける場で、修了後は現場で場数を踏んで腕を上げていく前提で考えてください。
この調査の開業費用には、店舗を構える事業なども含まれています。4つの型のうち、在宅型や技能型なら、これより小さな費用で始められる仕事も多くあります。
個人で開業するときの主な手続きは次のとおりです。
開業届
中身:税務署に個人事業の開業を届け出る
注意点:所得税法第229条で、事業を始めた年の確定申告の期限までと定められている
青色申告の承認申請
中身:税の優遇を受けるための申請
注意点:1月15日までに始めた場合はその年の3月15日まで。1月16日以後に始めた場合は、始めた日から2か月以内
年金・健康保険
中身:会社を辞める場合は、国民年金・国民健康保険などへ切り替える
注意点:年金は退職の翌日から14日以内に市区町村の窓口へ
労災保険の特別加入
中身:技能型で現場に出るなら、開業の準備に入れる
注意点:団体を通じて加入する
青色申告にすると、帳簿のつけ方などの要件を満たせば、最大65万円の控除を受けられます。要件は国税庁の案内で確かめてください。
調査では、お金の苦労は開業後に和らいでいく一方、お客様や仕事の確保に苦労している人は開業後も約半数いました。
型ごとに、仕事の出どころを先に考えておいてください。
在宅型:最初の依頼をくれる知人、使う仲介サービス
訪問サービス型:地域での最初のお客様、紹介してくれる人
店舗・移動販売型:出店する場所と、そこに来るお客様の見込み
技能型:協力業者として仕事を出してくれる元請けや会社。未経験なら、修業先や講習先とのつながり
一人で開業したあと、仕事を少しずつ増やしていくために、どの型にも共通して効くことが3つあります。
1つ目。仕事の記録を残す
いつ、誰から、どんな仕事を、いくらで受けたか。かかった時間はどのくらいか。記録があれば、どの仕事が利益を生んでいるのか、値段を見直す時期はいつかが分かります。
2つ目。紹介が生まれる仕事をする
一人で開業した人にとって、お客様からの紹介は、お金をかけずに仕事を増やせる大切な出どころです。期限を守る、仕上がりを確かめてから引き渡す、連絡をこまめにする。当たり前のことを続けることが、次の紹介につながります。
3つ目。できることを少しずつ足す
お客様から「これもできる?」と聞かれた仕事は、次に身につける技術の候補です。できることが増えるほど、同じお客様から受けられる仕事も増えていきます。
最後に、今は一人での開業を見送ったほうがよい場合も整理しておきます。
生活費の見通しが立っていない場合
開業してすぐに、安定した収入が立つとは限りません。しばらく収入が少なくても暮らせる生活費を、事業の資金と別に用意してから始めてください。
「資格がいらないから楽そう」だけで選んでいる場合
資格が要らない仕事ほど、始める人が多く、競争もあります。楽そうに見える仕事にも、その仕事ならではの難しさがあります。
一人で決めて動くことがつらい場合
一人での開業は、仕事の段取りも、お客様とのやり取りも、すべて自分で決めることになります。誰かの指示で動くほうが力を出せる人は、まずは会社に勤めながら、その仕事の経験を積むほうが近道です。
在宅型の文章を書く仕事やデザイン、動画編集のほか、技能型の内装の職人なども、一人で黙々と作業する時間が長い仕事です。
内装の職人は、現場によっては一部屋を一人で仕上げる時間が長く続きます。人と話すより、手を動かして形にするほうが好きな人に向いています。
資格なしで始められるものに絞ると、一人で起業できる職種は、在宅型、訪問サービス型、店舗・移動販売型、技能型の4つの型に分けられます。
型によって、初期にかかるお金、仕事の出どころ、身につけるまでの期間が違います。自分の性格と使えるお金、生活のリズムに合う型から選んでください。
一人で生計を立てられるかどうかは、職種より「仕事が継続して来るかどうか」で決まる面が大きくなります。
自分の技術やサービスに対して、継続して仕事を出してくれるお客様や取引先を持てる仕事を選び、そのお客様との関係を育てていくことが大切です。
できます。壁紙や床の貼り替えの仕事をするのに、必ず持っていなければならない資格はありません。
また、資格とは別に、建設業の許可も、1件の請負代金が500万円未満の工事なら要りません。
ただし、資格は要らなくても技術は要ります。開業する前に、現場で通用する技術を身につけておくことが欠かせません。
できます。開業に年齢の上限はありません。Kitano壁紙スクールのよくある質問でも、年齢について「年齢制限はございません。やる気と努力次第です。」と答えています。
ただし、技能型を選ぶ場合は、高い所の作業や材料の運搬など、体への負担も考えて仕事を選んでください。
4つの型のどれでも、女性が一人で開業している例があります。
技能型の内装の仕事も、女性が働いている仕事です。Kitano壁紙スクールのよくある質問では、「背が小さい女性なのですが、貼れるでしょうか?」という問いに「貼れます。」と答えています。スクールには女性の講師もいます。
在宅型の仕事(文章を書く仕事、デザイン、動画編集、ネットショップ、オンラインで教える仕事など)は、自宅を拠点に開業できます。
技能型や訪問サービス型の仕事も、事務所を借りずに自宅を拠点にして開業する人が多くいます。仕事の現場はお客様の家や建物ですが、道具を置く場所や車を停める場所は確保しておく必要があります。
開業してすぐに十分な収入が立つかどうかは、仕事の種類より「開業した月から仕事をくれる先があるかどうか」で決まる面が大きくなります。
どの型でも、最初のお客様や取引先が開業前から決まっていれば、開業直後から仕事を受けられます。反対に、決まっていなければ、どの型でも最初のお客様を探すのに時間がかかります。技能型は、それに加えて技術を身につける期間が要ります。
型と仕事によって大きく違います。
在宅型ならパソコンなどで始められることが多く、技能型なら道具と車両に加えて、技術を身につける費用(講習の受講料など)がかかります。店舗型は物件や設備で大きくなりやすい型です。
開業費用とは別に、しばらく収入が少なくても暮らせるだけの生活費も用意しておいてください。
資格なしで一人で開業できる仕事は、次の4つの型に分かれます。
在宅型:パソコンで完結する。始めやすいが、競争もある
訪問サービス型:地域のお客様との信頼が仕事の出どころ
店舗・移動販売型:自分の店を形にできるが、初期のお金と固定費が大きくなりやすい
技能型:仕事の出どころの種類は見えやすいが、技術の習得に期間が要り、元請けとのつながりづくりが最初の課題
資格が要らないことと、準備が要らないことは別です。どの型でも、許可や届出、生活費、仕事の出どころを、開業する前に確かめておいてください。
技能型の内装の仕事に興味があるなら、まずは無料でできることから始めてみてください。
Kitano壁紙スクールでは、無料で試せる2つの入り口を用意しています。
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詳しくは、Kitano壁紙スクールのホームページをご覧ください。